僕は何よりもまずモッズだよ
こんにちは
ブルードレスの小林です。
「僕は何よりもまずモッズだよ」
今からお話するのは、一人のモダンボーイであるケンケンが、彼女であるベリーの言いなりに服を着ている事に疑問をもち、モッズになることが自分自身の務めなんだと気付いた物語りです。
ベリー:「コレにコレッ!!私があなたの服を私が好きな流行りのコーディネートにしてあげるわ!」
ケンケン:「…。ありがとう!頼むよ…。」
僕は、何不自由無く毎日を送っている。
彼女であるベリーが選んだ服だけを着るような、世間のファッションに無知な人間。
オシャレ大好きな彼女は、自分が選んだ服しか着ない僕が可愛くて仕方がない…、すべて思い通りと彼女は思っているんだ。
しかし、僕には彼女に言えない秘密があった。
それは、ブルードレスに出逢って密かにモッズ・ファッションをしていた事だ。
しかし、それはいつの日かバレてしまう。
ベリー:「あなたがモッズだなんてサイテーよ!私が大事に大事に選んだ服は着れないっていうの?呆れたわ!」
ケンケン:「君がなんと言おうと、そんなことは問題じゃない!ブルードレスの春先のステンカラー(ショップ)コートにボーダーカットソーを着て、モッズになり、モダンなイケてるライフ・スタイルを送ることが、僕にとって必要なんだ!」
ベリー:「そんなものがあるものですかっ!一体、あなた何を言ってるのよ?!」
ケンケン:「僕は君の彼氏である前にモッズなんだよーーーっ!!」
僕は、永い眠りからはじめて目が覚めてしまった人のように、昨日までは彼女の言いなりに服を着ていた事に気づき、発狂した。
それが、モッズファッションを知らなかった僕、ケンケンがブルードレスのヤバさ、イギリス・ファッションのヤバさをきっかけに自分はモッズなんだ!と目覚める瞬間だったんだ。
モッズになるという決断は、勇気のいる事だったけれど、僕(ケンケン)はその日を皮切りに自分が一人のモッズとしてモッドな生き方をしていく事に決めたんだ。
新しい世界を知るためには、僕がブルードレスの服を着てモッズとして一人立ちする必要があると思ったんだ。
だからもうこれ以上、彼女のそばに居る事は出来ないよ!
「さようなら、ベリー。僕、モッズやります。」
モッズ、我が青春の光。