「モッズスーツとはなにか?」vol.1

【ブルードレス15周年記念、 今週から『レッド・キュービック ・フラグメント』として、sirFACE vol.38 をblogで展開していきます 】

sir FACEについてまた別の機械に書こうと思います。



モッズというのがカルチャーと呼ぶほど確かなものかは分からないが、
モッズという流行が1960年代のロンドンにあった事はあった。

この流行を当時の若者達の見た目やあり方として、ファッションと呼ぶとしよう。

ブルードレスは服を造り販売しているが、このモッズ・ファッションを大変好み、大いに影響を受けている。


1960年代のロンドンのモッズ・ファッションで、意義深かったのは何か?
スーツ?
シャツ?
モッズパーカーといわれる軍の放出品のMー51パーカーか?
それとも、「…」か。

服飾の歴史的には「…」に当たるところだろうが、一般的にはモッズパーカーであり、
モッズのファッションに魅せられた人達には何よりスーツだったろう。

モッズスーツとは何か?
と考えてみることは不可思議ながらも、面白い。
また、よく質問もされる事だ。


「モッズスーツとはどんなものですか?」
モッズが着るスーツがモッズスーツならば、モッズが着るスーツ形、スタイルがあるだろうという事を考えて、
うちにモッズスーツは売ってますか?となるのだろう。

形の事を想像するのだ。

しかし、実はモッズには決まったスーツのスタイルはない。
無いわけではないが、ない。
じゃあ、あるのか?
というとモッズシーンという場と集う人の中でも影響力がある人が作り上げた決まり事はある。

60年代のロンドンでも同じ話だっただろうが、東京のそれが福岡や新潟や名古屋で通用するかと言うとそうではない。

現在のロンドンのモッズスタイルを日本のモッズが見てカッコいいと思うか?
(この思うとか思わないか、という感想が問題になる限り)
モッズのスーツ、モッズスーツには決まった形はない。

オリジナルモッズの本にスーツスタイルはちゃんと書いてあるじゃないか!
と言いたい人がいるかも知れないが、それは当時の流行の形であるし、実は詳しくは一部の写真や文面からだけでは分からない。

1960年代ロンドンのモッズのスーツスタイルも幾通りもあった。
しかも、それはボタンの数が3つ、4つ、とかサイドベンツの長さが短い長いとか、そんなことではない。


では、モッズスーツとは何か?

モッズスーツというスタイル形がないのなら、一体何がモッズスーツなのか?

モッズが着るスーツはモッズスーツか?
スーツに決め手がないなら人の方が問題だ。

では「モッズという人はどんな人か?」


次回へ続く