ジェントリー・クロスの凄み
【ジェントリー・クロス】
ブルードレスのスーツに使用する生地のクオリティは本物中の本物。
今回の目玉【ジェントリー・クロス】は愛知県一宮市の100年企業「葛利毛織工業」に織っていただいたこちらのトップ製品。
ここは世界的にも稀な旧式織機「ションヘル式織機」による生地作りを守り続け、その高いクオリティーは国内外の高級メーカーから尊敬を受けています。
このションヘル式織機の特徴は超低速処理でとにかく遅い!
当然一日に織れる長さは大変短く、この採算の悪さがションヘル式織機が消えていったひとつの要因でした。
葛利毛織の営業部長さんが、
「ションヘルは手機織りにちょっとしたモーターが付いたようなものですよ。」
と仰っていたのがそのアナログっぷりを物語ります。
そんなションヘル式織機で織った生地は弾力性やふくらみ、コシがあり、着るほどに体に馴染んでくれます。
そしてその中でもジェントリークロスは羽織る以前に、触っただけで感動するというとんでもない代物!!
これマジです。
触っただけで感動します。
その秘密はウールの糸を顕微鏡で見ると確認できる鱗のような表面を、糸加工、生地の設計、ションヘルでの織り、仕上げまで、それぞれの過程でなめらかになるよう丁寧にアプローチしていきます。
そうする事でカシミヤのタッチに、ウールの耐久性という良いとこ取りの「ジェントリー・クロス」が仕上がるわけです。
スーツの顔立ちも生地の力が相乗効果になり、グッと引き立ちます。