自信を引き出すスーツのフォルム
スーツにおいてとても大切なのが、立体感。
この立体感が身体をより美しく魅せ、
着心地も格段に向上させてくれます。
まず写真でご確認頂きたいのが、
首から肩へ向けてのなだらかなアウト・ライン。
そして立体的な曲線のバストフィット・ライン。
成熟したパターンと高度な縫製技術がカチッとハマった時、このように身体に吸い付くようなフォルムが出来上がります。
そもそも服は着るものだから立体的であって当然なのですが、そのレベル差は着れば明らか、出会えば明らかです。
まずこの形成のポイントになっているのが「芯地」
表から見えるものではありませんが、
建物で例えるなら柱のような役割としてスーツ内部を支えています。
この芯地はスーツ地と同じようにこだわりの尽きない素材でクオリティも千差万別。
ブルードレスはその中でも、
しなやかな毛芯を使用し身体の曲線に合わせた形成をしています。
そしてこの芯地とスーツ地を、ハの字形に細かく縫い合わせていく処理が「ハ刺し」
このハ刺しの強弱により芯地とスーツ地の間に空間を作り、複雑な動きに対する伸縮性を産み出します。
さらにこのとき芯地とスーツ地の格子の目をきっちり合わせる事で、伸縮方向が同一になるため身体のモーションに自然と追従してくれます。
結果シワが出来ずらく、着心地が向上します。
そして力も分散されるためスーツ自体が長持ちしてくれるワケです。
こうして出来上がった立体感のあるスーツを着ると、ジェームス・ボンドのようなカッコいいフォルムになっている姿を、ユーザーは鏡の前で気づきます。
不思議とその瞬間「キリッ」と顔つきも変わるんですよね。
カッコいいスーツはやはり男の自信を引き出してくれるのです。
技術はまさにその為にあるんじゃないでしょうか。
ちなみに今日の芯地とハ刺しの話しも、あくまで仕立ての一要素。
他にも沢山の高度な技術が隠れています。
その辺のお話しはまたお店で。