キンクスみたいに

こんにちは、長坂です。

ブルードレスの2018AW新作に、
英国トラッド薫る
『クラブ・ジャケット』と
『クラシカル・チェックシャツ』
が到着しました!

クラブ・ジャケットはその名に"クラブ"と付く通り、英国のスポーツ・クラブや社交クラブの制服として18世紀後半から用いられてきました。

その発端はケンブリッジ大学のヨット部の競技用上衣と言われています。

そして同じく今作のシャツ柄"チェック"もまた、氏族を表す家紋のような役割を歴史を持ち、軍隊でも所属を表す際にチェックが使われてきました。

英国スタイルを根幹に持つブルードレスにとって、どちらも非常にトラディショナルなアイコンです。

しかーし!
この厳格なイメージを差し置いて、この秋ブルードレスのクラブ・スタイルで気取りたいのは「THE KINKS

クラブ・スタイルでヤンチャにパチンコを構える天才レイ・ディヴィスと、くわえタバコのダンディー弟デイヴ!

茶目っ気たっぷりなこのスタイルから、キンクスの75年名盤「不良少年のメロディー」が聴こえてきます。

この規範的な価値観を皮肉る態度こそが、キンクスを英国らしいバンドと言わせる所以ですが、この英国らしさという言葉の指す先には、英国ダンディズムの系譜が連なっています。

よく僕の話題にも上がりますが、19世紀初頭の伝説のダンディー"ボー・ブランメル"を始じめ、歴代真のダンディー達は自らのセンスを何よりも信じ、 それを粋な着こなしと、洗練されたアイロニカルな言動で表現してきました。

如何なる権威や常識も、
ダンディーのセンスの前では無効です!(まさにキンクスサウンドみたい!)

そんなガンガンな自己主張を優雅に貫くダンディーの趣は、センスの追求と思索の賜物。

それは現在の日本のファッション・シーンにも、すごーくよく響きます。

先日、10代向けの某ファッション誌の表紙にデカデカと「無難な服こそ最高だ!」という見出しを発見したのですが、マジで破いてやろうかと思いました。

たたがファッションですが、
されどファッションです!
一番身近に毎日触れるのですから、
ファッションひとつで考え方にだって、影響を与えちゃいます。

この次世代の想像力の芽を積むような最低な仕掛けをしているのは、我々ファッション業界の大人達なんで、同じくいちファッション業界人として恥ずかしく、何より申し訳ない限りです。

こんな時代にこそキンクスのように、
センスで退屈な価値観をひっくり返してやろうと、ブルードレスはこのクラブ・スタイルを携え燃えています!!

最後に、文中の名盤と全く関係ないですが、キンクス・ファンとしてはやっぱりこれが気合い入るんで、以下で締めさせて頂きます!

「Fa-fa-fa-fa-fa-fa-fa-fa-♪」

THE KINKS - David Watts
https://youtu.be/hGrniCrIHGg