ベルモンドのストライプシャツ。

こんにちは!スタッフの押切です。
今回は「気狂いピエロ」という作品を
紹介します。こんなストーリーです。
気狂いピエロ」と呼ばれるフェルディナン(ベルモンド)は、不幸な結婚をしていた。自らの退屈な生活から逃げ出したい衝動に駆られていたフェルディナンは、ふと出会った昔の愛人であるマリアンヌ(カリーナ)と一夜を過ごすが、翌朝見知らぬ男性の死体を見つけ、彼女と共に逃避行を始める。

ギャングに追われながらフェルディナンは充実した生活を過ごすが、そんな彼に嫌気がさしたマリアンヌは、ギャングと通じてフェルディナンを裏切る。すべてに絶望し、マリアンヌを銃殺したフェルディナンは虚飾に染まろうと考え、顔にペンキを塗る。さらにはダイナマイトまで顔に巻きつけ、死ぬつもりで火を点けるが、そこで我に返ったフェルディナンは火を消そうと焦るも間に合わずに爆死するのであった。

この作品は実に色づかいが鮮やかで、

海辺のシーンはみている人をその場に連れて行ってくれている様な錯覚すら感じさせてくれる。ジャンルもブラックコメディにロードムービーを足したムードといえよう。だが、一方では物質や経済発展や戦争勃発を間接的に描いており、

一概にはジャンルを特定しにくいのも、

この作品の持ち味の一つである。

そして、主演の

ベルモンドが着ているストライプシャツは当時のカーナビーストリートで見られたシャツである。面白いことにヌーベルバーグとモッズカルチャーの接点を
この映画から見出す事が出来るのも、発見だ。ベルモンドは全体的に力まず、
飄々としながらも、世の中や自分自身を
悟り切った様なムードを感じさせながら、決して悲愴感はなく、明るくイキイキとしているのが、印象深い。
それは劇中で着ているストライプシャツの着こなしにも反映されているとも
言える。気負わずにさらりと着られているベルモンドのストライプシャツは、
役柄のキャラクターの気持ちを代弁する
相棒とも考えられる。それだけ、この
ストライプシャツは印象深いのである。
ベルモンドの様に飄々としつつ、
世の中を鋭く見据え、人生を謳歌したい方に、僕はウチの新作ストライプシャツをオススメします。