デュシャン・フェア開催♪

アルチュール・ランボー「花」

 黄金の階段から、―絹の紐、鈍色の薄紗、緑の天鵞絨と日向の青銅のやうに黒ずんだ円盤が入り乱れる間に、―銀と眼と髪の毛との細線で、織られた毛氈の上に、ぢぎたりすの花が開くのが見える。

 瑪瑙の上にばら撒かれた黄色い金貨、緑玉の円天井を支へてゐる桃花心木の柱、白繻子の花束と紅玉の細い鞭とは、水薔薇を取り囲む。

 巨きな青い眼で、雪のいろいろの形をした神様のやうに、海と空とは、この大理石の台の上に、若々しくて強烈な薔薇の群を引き寄せる。

(鈴木信太郎訳)
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いつ読んでも変態少年ランボーの世界の捉え方はヤバいですね。

シンプルなタイトルのこの詩は、花を基点に世界の全てを自らの花弁にしてしまうような、大胆不敵な造形と色彩のコントラスト。
多分!

眩しくて目を開けられないようなこの幻想世界は、目を開き過ぎて逆に何も見えない状況に追い込まれる過剰な情報社会の現代人(僕もその一人)にこそ、響くんじゃないかとも感じます。

て、

話が反れちゃいましたが、

ブルードレスで取り扱うロンドンの「デュシャン社」(社名はマルセル・デュシャンから)のネクタイに、僕はいつもこの詩の持つ鮮やかなイメージが頭に浮かびます。

今回はデュシャン・フェアーって事で、新作をズラりとセレクトしてきました。(写真はその一部です)

セレクトもランボーのように大胆に!
・・・とは恐れ多くて言えませんが、長坂なりに直感でチョイスしてきたつもりです。

コミュニケーションの中に花を振りまくようなポエジーをこのネクタイで!!

¥15,819+tax

※最後の画像は前に見てきた草間彌生の新作。
ランボーにどこか隣接するイメージを感じましたとさ。

皆様お待ちしております!


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