ありがとアスコットタイ

こんにちわ。
渋谷の長坂です。

最近だいぶ涼しくなってくれたお陰で、

男のVゾーンを楽しめる季節になりました。
ネクタイ、スカーフはもはや定番ですが、

カントリースタイルがトレンドに上がっているこの秋はアスコットタイを楽しみたいところ。

ネクタイの一種であるアスコットタイは、
イギリスの由緒正しき競馬場、
アスコット競馬場での着用通例が起源となったという説や、

貴族の食事の前掛けが起源という説かど諸説あるようです。

ネクタイとはまた違った非常にエレガントな顔元を印象付けます。
紳士的アイテムが故になかなか始め時が迷うところ。

僕とアスコットの初めての出会いは、

高校二年生の春

田舎から東京に買い物遠征へ出掛けた時でした。

行きたくて調べておいたとあるヨーロッパセレクトのお店で、
カッコいいカットソーが欲しくて意気揚々と向かいました。

クラシカルで素敵な店内にちょっと緊張しつつ、
さあカットソーを探すぞ!と物色スタート。
見ていると店長さんが話しかけてきてくださって、

山梨から来た高校生だ云々、
モッズが好きだ云々、
カットソーを探している云々と話した後だったでしょうか、

その店長さんが僕にあるアイテムを差し出して来ました。

店長さん
「お洒落な高校生ならアスコットくらいしなきゃダメだよ。」

長坂
「…」
(何これ)

一呼吸おいて、

長坂
「そうなんですね。」
(そういうもんなのか…?東京の高校生は激しいな…)

店長さん
「ほら僕もしてるでしょ。」

長坂
「ホントですね。」
(ム〇カ大佐みたい…てかカットソー…)

そしてあれよあれよとアスコットが首に巻かれ、
熱いトークがスタート。


店長さん
「…と、いうわけです!これがオススメですよ!」

長坂
「これ買います。」
(オーイ!何言ってんの俺!カットソーだろ!カッコいいカットソー計画はどこいった〜!)


店長さん
「そしたらこちら7800円です。」


長坂
「…あっ、もう巻いていくんで。」
(カットソー…)


見事カットソーがアスコットに「藁しべ長者」した僕は、

帰り道、東京の高校生が一人もアスコットを首元にしていない事を確認しつつ、

目頭の熱くなる帰省をするのでした。


ありがとアスコット。

ありがと店長さん。


ファッションは勢いも大切!

この秋みんなに巻かせます!