シンプルなかたち展
こんにちは、長坂です。
「シンプル」
この言葉を僕は毎日のように聞きますし、使っています。
今回はそんな「シンプル」をテーマに添えた展覧会を見に六本木の森美術館へ行って来ました。
「シンプルなかたち展」
先に述べておくと本当に有意義で、大変得る事が多い一日でした。
それどころかこの「シンプル」という言葉に対してちょっと懐疑的にすらなる一日でした。
古今東西、新旧と織り混ぜた展示はなかなかのボリュームで、
ジャン・アルプ
コンスタンティン・ブランクーシー
アニッシュ・カプーア
エルズワース・ケリー
パブロ・ピカソ
などなど超ビッグ・ネームに驚きつつ、
日本の禅僧の書や、名だたる器なんかもある辺りが展覧会の中で見え方の緩急があって比較しやすくはありました。
シュルレアリスト達が書く題材にした数学的な模型や、モダンをひとつ象徴する機械工学的なプロペラの展示なんかは、
当たり前な事のように、
「シンプルへの到達が如何に容易でなく、複雑か」
をやっぱり頭に抱かせてくれました。
写真の青い光は撮影オッケーのアンソニー・マッコールの作品。
何故かこの部屋には男子達が沢山たまり一番盛り上がっているような感じでした。
是非必見&必撮です。
そして自分にとって一番の目玉は、
ルチオ・フォンタナの1962年作「空間概念」でしょう。
ブルードレス渋谷店でもかなりの話題になってました。
赤く塗られたキャンバスに、3本の切り込みが入っていて、その隙間から黒が見えてるという豪快な作品。
・・・うーん、フォンタナさん、大物過ぎるぜ(-_-;)
その存在感には押されまくりでした。
この作品によって如何なる空間に、如何なる概念が生まれているのか?
はたまた初めからそこにあるモノなのか?
考えは尽きません。
他にも語りたい内容は山ほどなので、その辺りはお店で。
そして最後に帰りの物販で、もの派の超重要作家リー・ウーファンのピンバッチをゲット。
前回行ったオペラシティの高橋コレクションでリー・ウーファンの作品を見ていらい、ちょっと自分のブームだったのでこれは嬉かったです!!
もちろん今回の展覧会にも作品が出ています。
これは必ず見逃さないで欲しいとこです。
やはり美は一日にしてならず!
ファッションの現場においてもシンプルを改めて考えるすばらしい機会になりました。
ちなみにやはり現場は六本木ヒルズ&この作品郡!
スタイリングは写真のような小粋にドレスアップは絶対オススメです!