台座の無い彫刻

こんにちは、長坂です。

熱い熱い秋冬ファッション。

ブルードレスの秋冬も着々と進行中ですが、さらに熱くなるアイテムが出来上がりました!

◎ラムレザー・ジャケット

◎ラムレザー・シングルブルゾン

この2つはブルードレスのmods精神の所以たる所以、「modern」を思いっきり塗装した作品になりました。


「アンソニー・カロ」

modernの美意識を語る上で、絶対に外すことの出来ない芸術家。

1950年代後半から活躍したイギリス人の彼の提示した姿勢は、モッズにとっても余りに重要な価値を持っています。

カロの作品の抽象彫刻が今作のブルードレスのレザー製品のイメージになりました。

重厚な鋼の塊。

石や木でなく、
鉄板や鉄骨を熔接したして組まれた、その立体は、その素材の通り重く、硬い物資です。

そこにカロは、赤や青や黄のカラフルで、軽快さすら漂うポップな色彩を塗りたくりました。

見た目の軽やかさに、あまりにもギャップのある重量と硬度。

この一瞬騙し討ちのようなギミック的存在感は、60年代の新しい時代の風、
ポップ・カルチャーの風を感じずにはいられません。

ポリエステルやナイロン、ビニールを使用した60年代の最新ファッション。
イミテーションの革製品。
プラスチックのチープな食器や家具。

それはすべて人工的でカラフル、古き時代の重厚感など全くありません。

もちろん最先端たる象徴のモッズの色彩もカラフルで明るく、鮮やか。

まさにカロの色彩、質感はまさに新しい時代を抽象化したような立体でした。

しかもその作品に台座は無く、床や大地に直置きされています。

権力や権威や価値、それらをまるで暗示するようにある「台座」

それが無いこの作品群には、そんな「価値の保証」のようなモノはありません。

それはまさに自分達と同じ地平に存在します。

ひたすらにフラットな地平に存在する作品群は、60年代に大きく変革を迎えた、性別や人種の新しいフラットな価値のようで、あまりにも美しいです。

ブルードレスの鮮やかに染めらたレザーには、そんはアンソニー・カロのどこまでも軽やかに続く、フラットな明るい地平が浸透しています。




◎ラムレザー・ジャケット
税込¥99.792-
◎ラムレザー・ブルゾン
税込¥90.720-