積み上げていく!

こんにちわ、長坂です。

ここんところバシバシ新作リリースで春が始まっているブルードレスですが、
改めてファッションの在り方について思うことを今日は少し、、、、

何事においても個人主義が加速し続ける現代社会において、ファッションはまさに個人の趣味性の末梢のようにとらわれがちですが、決してそれだけではありません。

本来ファッションは社会全体の美意識や哲学性、そしてそれ自体が文化の発展的な活動に深く関与しています。

服を着る事はそれらを形成する作業となるリアルな問題であり、
2018年の私たちにとって未来に関わる大き事柄なのです。

しかし現状ファッション業界の仕事の大多数は、ただ消費の中にあるだけの金儲け用の下品な商材でしかありません。

僕はそんな時代遅れな価値に抗い、ファッションの文化的積み上げに少しでも貢献出来るようブルードレスの活動があるとも考えています。

ファッションの本当の面白さは、
各々が考え・選び・着ることが、個人の趣味性の変えがたい充足と共に、個人と社会全体のセンスと文化を積み上げていく、厚みある行為にあるのではないでしょうか。

この春、渋谷で見れるファッショナブルかつ、現代的問題としてリアリティーを持つ作品展を添付させて頂きました。

1、ワタリウム美術館/マイク・ケリー
「ぼくはポップ・カルチャーに関心があるが、それを賞賛しているわけじゃない。
たいていのポップ・カルチャーは嫌いなんだ。
つまり、ぼくたちは支配的な文化の影響を受けながら制作するほかないから、それを使って遊ぶのさ。
分解して再構成するんだ。」
マイク・ケリーはこの言葉の通り皮肉的な立ち位置から世界を見つめ、馬鹿馬鹿しい画面を用意してくれる。
正しく自立した人間の目がポップ・カルチャーの病理を炙り出すような空間です。大なり小なりポップ・カルチャーには誰もが関与している社会故に、誰もにこの展覧会は有効です。 http://www.watarium.co.jp/exhibition/1801mike/index.html

2、ラットホール・ギャラリー/ロニ・ホーン
感度の高いファッショニスタが集う表参道ラットホールで開催してるロニ・ホーン展。
この四半世紀を代表するアメリカの作家の彼女が今回テーマにしたのは「贈り物」
それらをセルフ・ポートレイトへと繋げる非常に面白い視点が楽しめます。
繋がりや共有といった現代のキーワードがすぐさま頭に浮かぶ展覧会でした。 http://www.ratholegallery.com/index.htm

本物のアートやファッションは、
私たちのライフスタイルを魅力的なモノにする、美の積み上げがそこにはありますよね! https://www.instagram.com/p/Bfcq0NRhyri/