武満徹

こんにちは。
渋谷の長坂です。
今ブログで連続して書かせて頂いている、
モダンの問題、現代音楽の関連のオススメCD
『Who is afraid of 20th Century music?』
嬉しい事に、さらに詳しい内容を読みたいという声を頂いたので作曲家について少し。
このCDに唯一収録の日本人、『武満徹』先生。
音楽の教科書にも載っているような方なので知っている方も多いのではと思います。
僕は何年か前に、オペラシティで開催された「武満徹展」行った事があったのですが、
日本のアバンギャルドのリアルを体験したディープな1日だったのを覚えています。
当時彼が参加していた「実験工房」という総合芸術集団での活動時の、定期演奏会のポスターや詩作、絵画や映像作品が所狭しと多岐に渡って展示されている様子は、抑えられない若い音楽家の意欲とエネルギーを目の当たりにしたようでした。
中でも僕が、足を止めてしまったのが、彼の作曲机を再現した一画のコーナー。(実物の本物)
小さなただの木の板一枚の、お世辞にも綺麗と言えないその机は、イメージの中にあった権威的な西洋音楽家とは程遠く、
音楽との深淵で孤独な戦いを物語っていました。
誰も踏み込んだ事のない未開の音楽空間に到達してしまった日本人、武満徹は必聴です。
なんかただの僕の思い出話しになってしまいましたね。